傷との対面
君は子供っぽい。
私が君と会うのより趣味を優先すると駄々をこねる。
ヤキモチが屈折してる。
私の事、自分が思ってるより好きなんだよ。それに気付かないくらい、君は鈍感。
私は君が他の人とヤッて、傷付いたしショックだったんだ。
私浮気された事ないし、初めての体験だった。
浮気されるのって、割り切れないのって、こんなに苦しくて悲しくて傷付くんだね。
私は君に嫌悪感を抱いた。
一回裏切られると、もう信じられないんだね。
こんな気持ち知らなかった。
長らくこの傷付きに気付かなかったよ。
母からの否定から始まった。
母から受けた傷を、他の男性で癒そうとした。その方が手っ取り早く感じた。
だけど、男性と付き合うたびに、男性と心の距離が近づく度に、傷は更に深まった。
付き合う男性達は、私と、他の誰かを比べて、私を、私がやってる事を、否定するんだ。
私はその度に、無意識のうちに傷付いた。でも、その気づきに蓋をして、感じられなかった。
私はお母さんに、付き合う男性達に、認められて、受け入れられて、愛されたかった。否定は必要ではない。
気付いたら、私の傷は、赤くて、ふわふわしてて。じくじくして、膿んでいる。化膿してる感じ。胸の真ん中辺りにいる。
初めて化膿した傷と出会えた。君はこんか形をしていたんだね。こんなに膿んでたんだね。私は君を無意識のうちに、存在を感じてて、君を癒そうと、男の人達と付き合ったんだよ。
わたしの傷よ、こんにちは。
まずは傷の存在を知って気付く事から始めるよ。
この傷に気付かせて、一緒に私の気持ちに寄り添ってくれるカウンセラーさん、ありがとう。