アダルトチルドレンを自覚してから

自分がアダルトチルドレンだと気付いてから、乗り越えようと格闘する日々の記録です。

お伽話

むかしむかし、鬼女と村男がいました。

 

鬼女は結婚を焦っており、ある日村男を見つけました。村男は鬼女に経済面で尽くしており、鬼女は尽くしてくれるのが心地よく、村男が経済面で尽くしてくれる限り、働く必要がないので村男に依存し、村男と結婚しようと決めました。

 

結婚し、一緒に暮らし始めると鬼女の本性があらわになります。村男を支配し、思うがままに心身共にコントロールし始めました。女鬼女は自己中だったのです。鬼女の思い通りにならいと、鬼女はヒステリーに怒りくるいます。そんな鬼女に、村男は嫌気がさしてきました。

 

そんな中、鬼女は妊娠します。無事女の子を出産。しかし、鬼女に嫌気がさしていた村男は家に帰らなくなり、鬼女から逃げるようになります。村男は、逃げ道と言う名のストレス発散法として博打を始めました。気付いたら家計は火の車になっていて、借金まみれ。鬼女は村男を諦めました。女の子を連れて、鬼じじ、鬼ばばがいる実家で子育てをする事を決め、村男の家を出ていきます。

 

鬼じじ、鬼ばばがいる実家でのびのび育っていた女の子でしたが、ある日鬼女と共に村男の元に戻る事になりました。鬼女は誰かに依存しないと生きていけないので、村男から離れられなかったのです。

 

村男と鬼女、女の子の三人で暮らす事になりましたが、鬼女の自己中で支配的な姿勢は変わりません。村男は鬼女から逃げ続け、家は不在がち。支配の矛先が女の子に向かいます。毎日罵倒され、脅され、叩くマネ、つねる、引っ掻くなどされ、女の子は参ってしまいました。女の子は、子供らしくいられなくなり、鬼女の言う事を守るようになりました。口答えしない、大人しい良い子の完成です。そうして女の子は自分の殻に閉じこもりました。そうして自分を守らないと、鬼女と一緒に生きていけなかったから。女の子は感情を捨て、無表情になりました。鬼女の機嫌を伺い、神経を張り巡らせ、とっても敏感になりました。女の子は学校でも友達が出来なくて一人ぼっち。家で鬼女と一緒に過ごしていても、一人ぼっちな気分がしていました。辛い事、悲しい事全部一人で背負って、助けを求められず生きていく道しか残されていなかったのです。

 

女の子は成長して、家を出飛び出します。鬼女は追ってきましたが、女の子は逃げきりました。鬼女の元での沢山の我慢に気付き、女の子は本当の自分の気持ちに、少しずつ気付いていきます。鬼女の支配や洗脳から、ついに解き放たれたのです。女の子は、鬼女と関係のない所で人間関係を作っていきます。鬼女に、もう支配はされません。女の子は自由なのです。鬼女の元で受けた事による生き辛さと向き合いながら、少しずつ、本当の自分を取り戻しています。鬼女から離れた女の子は、今幸せです。忘れた子供時代のような、無邪気で真っ直ぐで、素直な女の子。それが本来の性格だったのですね。もう女の子は、無表情ではありません。笑顔です。毎日忘れていた感情を取り戻し、新しい発見に満ちていて、生き生きしています。